チョモランマの唄

あなたの笑顔が見たい あなたの笑顔をつくる     幸せに生きることはかんたんなことさ

あなたが喜ぶならば チョモランマも越えていく

つねづねSMAPの「チョモランマの唄」は名曲だと思っている。

どこが?って、この短さに人生の大切なところがギュッとつまってるから。


ライブの曲間をつなぐジャンクションのために作られた曲。

だから歌詞は短い。普通の曲のAメロしかない。

ほかは「チョモランマ チョモチョモランマ」しか言ってない。いやほんとに。



『あなたの笑顔がみたい

    あなたの笑顔をつくる

    あなたが喜ぶならば ぼくのテンション チョモランマ』


電車でお年寄りに席をゆずりたい方だ。

エレベーターで人のために「開」ボタンを押す方だ。

道を渡るとき車が止まってくれると小走りで渡る方だ。


なんで?


別に疲れてたら座ればいいし、エレベーターは先に降りればいいし、悠々と渡ればいい。

だれも気にしない。


でもわたしが気になる。


なんやかんや人が喜んでくれたらうれしいんだ。

もっともらしい理由はつけれるけど、もうそういう生き物だとしか思えない。

だから人に失望されたり喜んでくれないとしょげてしまう。

それは相手のせいではないけれど、見返りを期待しちゃう。


『つらき時こそ笑え

   怒れる時こそ笑え

   幸せに生きることは 簡単なことさ

   あなたが喜ぶならば ぼくのテンション チョモランマ』


でもそれでもいいのかもしれん。

どんな名打者も打率は3割。

ストレートしか知らないわたしのバットじゃ空振りもあるだけさ。


見返りを求めないマザーテレサはかっこいいけどなれない。

でも空振りを笑えるようにはなろう。

かなしい時も、怒れる時も、打席に立てるようになろう。


それでもしだれかが笑ってくれたなら、

打球はチョモランマだって越えていくよ。