人生の隠し味は3分でいい
今日出会ったのは、新大阪駅のカフェのお姉さん。長い髪を一つにまとめてエプロンつけていた。15席くらいの小さいお店。
この人に。
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店の外を毎日何百人何千人が通り過ぎる。大阪に来た人、大阪から帰る人、立ち寄っただけの人、ずっといる人。
ここは大都市 大阪の玄関口。
その流れとガラス扉1枚へだててコーヒーや紅茶、ハーブティーを淹れる。茶葉から抽出されるまでは、ただ待つ時間。考えごとしかすることがない。
あっという間に過ぎる外の人影と、立って待つ自分。この時間は同じものかな。周りに追いつけない。他の人みたいに立派になれない私は置いていかれるんだろうか。
帰りに本屋さんに寄ったら、追いかけてる漫画の新刊が出ていた。仕事に熱いキャラクター達が、こんな私を責めたり励ましたりする。
今回はどちらだろう。
『それ以来、3分以上は悩まないことに決めました!
同じ試合は二度とないんです。
相手のコンディションも
自分のコンディションも
周囲の状況もすべて違う。
自分の明らかなミスや弱点を確認したら、
負けたことは忘れていいんです。
次 勝てばいい!!』
悩むのは、コーヒーがおちる3分だけ。
同じ味は二度とない。
同じ私も二度とこない。
(それは同じ失敗を繰り返さない安心でもあり、成功の喜びも一時にすぎない訳でもある)
私は今日の私が嫌いでも、ちょっぴりその涙を持って行って。
その隠し味が、きっと次の私をおいしくしてくれるから。