チョモランマの唄

あなたの笑顔が見たい あなたの笑顔をつくる     幸せに生きることはかんたんなことさ

SMAPはスーパーマンじゃない、けど。

※私のSMAPへの今の気持ちを整理するために書いた記事です。黒歴史になるかもですが、自分への宣言として公開します。

 

どこから話をしよう。

SMAPを好きになったのは2年前「愛が止まるまでは」を見たとき。"かっこいい"が板についている、という第一印象。

歯に衣着せずに言うと、私は元々ジャニーズには薄っぺらさを感じて好きじゃなかった。「君を守るよ」と歌われても実際はそうしないだろうと思ったし、ウィンクは外国人スターの真似のように見えた。日本人には似合わない。

SMAPにも世界に一つだけの花で日本中が沸き返っていた頃には興味をもったが、自然に冷めていた。

 

なのに40歳を越えた今のSMAPが、問答無用で私に"かっこよさ"を叩きこんできた。

そのときは頭が働く前に「かっこいい…え、かっこいい…」と口が動いていた。

今ようやく頭を動かしてみると、「この人たちは本気で歌ってるし、本気でこう生きてきたんだ」と直感で受け取ったのだと思う。そこらの若者にはない本当に積み上げてきた人たちだけが出せるメッセージ。

言葉と音でしかないものに自分の心をのせ人の心を揺さぶること。

感動させるということ。

 

"人として"かっこいい。それがSMAP

 

この人たちをステージの真ん中に立たせているのだから、日本は真っ当な国じゃないかと未来に希望さえ持った。自分もがんばろうと思った。

それが、2015年。

 

 

2016年は、なんだったのだろう。

朝起きるたびに事態が好転してないかと携帯を開け、もしくは悪いニュースに怯えながら1日が始まった。今までの人生でそんな生活したことなかった。

メディアは希望をくれない。何が真実かわからない。声を上げることは5人にとって迷惑なのか。

また、私はジャニーズのしきたりを全く知らない。だからこそ事務所のファンへの対応は驚くばかりだった。お客様上位とは言わないが顧客は対等でさえないのか、と。

でも所属タレントは魅力的だからファンは事務所から離れられない。正論と現実が噛み合わないのがジャニーズなのだとも思った。

 

そんな中で私の蜘蛛の糸となったのはツイッターで繋がったファンの方々。

もちろんありとあらゆる意見があった。普段絶対目にも耳にもしないような言葉を見てしまい、それが1週間頭の中でリフレインしていたこともある。

でもそれ以上に尊敬する人たちがいた。ハガキを書く人、商品を買う人、手紙を書く人、毎日花の写真をアップする人、草の根で伝える人。

強いから傷ついてないんじゃない。

傷口から血が止まらないのに「SMAPが好き」だけを杖にして歩き続ける人たち。

その背中を追って、私も花を摘み、イベントで叫び、募金をし、SMAPのファンだと公言した。誰かのファンだと言ったのは生まれて初めてだった。

2016年。SMAPファンは、がんばった。

これだけは誰にも否定させない。

 

 

2017年になった。正直に言おう。

SMAPはなくなるかもしれないと思っていた。ただ同時に、SMAPがなんとかしてくれるかもしれないと期待もしていた。

 

なんて甘っちょろかったんだ自分。

 

存続を願ったファンは負けたのだと思う。勝ち負けで測りきれないにしても、存続しなかったということは確かに"負けた"んだ。SMAP5人は奇跡を起こせなかった。夢見たスーパーマンじゃなかった。

 

SMAPはスーパーマンじゃない、けど。

 

けど、私は彼らが好きなままだ。今回負けたことで、本当に恥ずかしながら、やっと気づいた。彼らはスーパーマンじゃない。人の言葉で傷ついて理不尽なこともあってそれでも笑顔でがんばったけど心が麻痺したり話せないこともたくさんある。私たちとおんなじなんだ。

勝手に期待して「なんとかしてくれる」なんてごめんなさい。守れなくてごめんなさい。

でもこのままじゃ終われない。

あんな顔が最後のSMAPじゃ私の人生後悔なく終われない。 

 

さて、じゃあこれからどうしようか。

中居さんは12月31日に締めてくれた。SMAPとしてバイバイしてくれた。じゃあここからは私のエゴだ。「SMAPがなんとかしてくれる」「SMAP5人が求めてるから」なんて言い訳だと思う。

もうスーパーマン頼りはやめたんだ。"私が"SMAPを求めてるんだと頭に叩き込んで肚をくくろう。

テレビを見れば5人が集まらない現実に打ちのめされるし、昔の映像見ては今と比べて泣いちゃうし、一体いつになれば再結成になるかわからない。

それでも肚をくくって行動していくしか、SMAPに会える道はないんだと。

 

幸い「SMAPー!」と叫ぶチャンスはたくさんある。

2017年は見守りつつ、2018年は結成30周年で2019年9月9日は無理なことを一緒にするし、2020年はパラリンピックで全世界にSMAPファンですって言いながら応援するし、2021年はデビュー30周年だ。

SMAPを忘れるひまなんてないよ。

 

S-LIVEでみんな言っていた。

「守ってあげたい」「とにかく笑えれば 最後に笑えれば」「力を集めて ひとつに集めて」

その通りだ、と思ったんだ。その気持ちを持ち続けたい。

 

SMAPも私も単に1人の人間でしかない。どうにもできないこともある。でも何がきっかけで導火線に火がつくかなんて誰もわからないじゃない。

 

 

スーパーマンじゃなくていい。

あと25年いっしょに歩いていきたいです。